【敦煌】 はじめに 第一章　「敦煌」という名の由来 一　トカラ語説に見る古代民族の移動と融合 二　三危山の神話伝説から見る最初期の中原と西域の交通 三　天馬の伝説 第二章　敦煌の開発から繁栄まで 一　「四郡を列し、二関を据える」と辺境の駐屯・開墾 二　移民と灌漑と農業の発展 三　最も古い貿易の世界大会―「二十七カ国貿易大会」 第三章　莫高窟の開窟およびその形と構造、機能　 プロローグ　楽僔の開窟 一　莫高窟の開鑿と宗教的機能 二　莫高窟の洞窟の形と中国・インド、中原・西域の文化交流と融合 第四章　敦煌の彩色塑像芸術　 一　敦煌彩色塑像の種類 二　敦煌の彩色塑像のさまざまな風格的特徴 第五章　敦煌の壁画芸術　 一　敦煌壁画の内容 二　飛天―敦煌壁画の魂 三　線・彩色・情景から見る壁画風格の変化と融合・吸収 第六章　初めて世に現れた文化の宝庫　 プロローグ―蔵経洞の発見 一　敦煌文献の概略 二　最も古い金剛経の印刷本と各種宗教典籍写本 三　千年もの間失われていた唐代一の長さの叙事詩『秦婦吟』 四　寡婦阿龍の物語 五　敦煌書儀写巻―唐の手紙範例帳 六　敦煌の砂滑りの習俗 第七章　敦煌宝物の流出　 一　王道士の物語 二　次々とやって来た外国の探検隊 三　敦煌文物（文書を含む）の所蔵状況 第八章　世界の敦煌学　 一　悲しみから誇りとなるまで―敦煌学の発展過程 二　手を携えて敦煌の保護・研究を行う おわりに 【長城】 はじめに 第一章　家を守り国を衛るため―春秋戦国の長城　 一　長城の起源 二　方城といわれた楚の長城 三　山に拠って築かれた斉の長城 四　すでに消失した魏の長城 五　傲然とそびえ立つ秦の長城 六　武霊王と趙の長城 七　小国も長城を築いた―中山国の長城 八　易水のほとり、燕の長城 第二章　古代帝王の権威―秦の始皇帝の長城　 一　始皇帝はなぜ万里の長城を建設したか 二　始皇帝の万里の長城 三　大将軍蒙恬 四　長城が語る故事―「孟姜女、長城に哭す」 五　功罪は後世の評にあり 第三章　漢の武帝の「辺境の壁」―前漢の長城　 一　漢と匈奴両国の政治情勢 二　前漢の万里の長城を歩く 　（一）前漢長城の西区間 　（二）前漢長城の中央区間 　（三）前漢長城の東区間 三　河西回廊の漢の城塞にある防御システム 四　屯田と長城の建設 五　長城下の英雄、衛青と霍去病 第四章　長城の発展―後漢から金の長城 一　歴史に埋没した後漢の長城 二　北魏と東魏の長城 　（一）北魏の長城 　（二）東魏の長城 三　北斉・北周と隋の長城 　（一）北斉の長城 　（二）北周の長城 　（三）隋の長城 四　唐・宋・遼代の長城 　（一）唐代 　（二）宋代 　（三）遼代 五　金の長城を歩く 第五章　人気独占―輝く明の長城 一　明の長城建設の歴史的背景 二　九辺十一鎮 　（一）遼東鎮長城 　（二）薊鎮長城 　（三）呂鎮長城 　（四）真保鎮長城 　（五）宣府鎮長城 　（六）大同鎮長城 　（七）太原鎮長城 　（八）延綏鎮長城 　（九）寧夏鎮長城 　（十）固原鎮長城 　（十一）甘粛鎮長城 三　明の長城―世界建築史上の奇跡 四　明の長城の烽火通信 五　明の長城の歴史的意義 第六章　今日、長城の上を歩く 一　長城の傑作―八達嶺長城 二　「天下第一の雄関」―居庸関 三　長城博物館―司馬台長城 四　秀抜の建築―慕田峪長城 おわりに